法定業種名は「とび・土工工事業」です。名称だけで判断せず、目的物と実際の作業を確認します。加工済み鉄骨の現場組立は、とび・土工・コンクリート工事の区分例です。
許可判断で先に確認すること
1
鉄骨の製作加工から組立は鋼構造物との区別
2
道路標識設置等は契約範囲で関連業種を確認
3
附帯工事と主たる工事を分ける
確認から実行までの順番
- 01
作業工程を分解
- 02
完成させる目的物を確認
- 03
国交省の内容・例示・区分表と照合
- 04
複数候補は行政庁へ事前確認
幅広い工事を目的物で仕分ける
作業名だけでは複数業種に見えるため、加工から完成までの契約範囲を確認します。
- 足場・重量物
- 足場の組立て、重量物の揚重・配置などは、とび・土工・コンクリート工事の例として確認します。
- 土工・基礎
- 掘削、盛土、地盤改良、くい、コンクリート打設など、完成させる目的物と一式工事との関係を見ます。
- 鉄骨の組立
- 加工済み鉄骨を現場で組み立てる工事と、鉄骨の製作・加工から一貫して請ける鋼構造物工事を区別します。
- 屋外広告物
- 現場で製作・加工から設置まで一貫して請けるか、設置だけかで鋼構造物工事との境界を確認します。
- 附帯工事
- 主たる工事に必要な附帯工事か、独立して請け負った専門工事かを契約・見積内訳から確認します。
迷いやすい場面の考え方
加工済み鉄骨を現場で組み立てる場合
現場での組立だけを請けるのか、鉄骨の製作・加工から一体で請けるのかを確認します。工程を分けることで、鋼構造物工事業との境界を整理しやすくなります。
主たる工事に足場や土工が伴う場合
足場や掘削が含まれるだけで別の主たる工事と決めず、全体の目的と附帯関係を確認します。見積内訳と施工責任の範囲も合わせて整理します。
この記事の内容を確認する公式資料
複数の工種が一契約に含まれる場合
施工内容から業種候補を確認 作業名ではなく、完成させる目的物で業種を決める
足場、掘削、鉄骨組立、コンクリートを含む工事は、完成させる目的物と契約範囲によって複数業種が候補になります。加工から組立までの担当や附帯工事の範囲が曖昧な場合は、見積内訳と施工工程を示して許可行政庁や専門家へ確認すると業種違いを防げます。
よくある疑問
足場を使う工事はすべて、とび・土工工事業ですか?
足場が主たる請負内容か、別工事に附帯する作業かで確認が変わります。作業が含まれることだけで業種を断定しないでください。なお、法定業種名は「とび・土工工事業」、工事種類の表記は「とび・土工・コンクリート工事」です。
複数の作業がある工事は、一つの許可業種だけ選べばよいですか?
主たる工事、附帯工事、独立して請け負う専門工事を分けます。複数候補が残る場合は、契約前に許可行政庁へ確認してください。
同じテーマの実務ガイド
建設業許可完全ガイド|必要な工事・区分・要件建設業許可が必要な工事、29業種、知事・大臣、一般・特定、申請要件を一つの流れで整理します。建設業許可取得ロードマップ|準備から申請後まで申請業種の決定から要件確認、証明資料収集、申請、許可後の届出までを順番に解説します。建設会社を始めるときの手続き一覧法人・個人で建設業を始める際に、許可、税務、社会保険、労務、業種別登録を確認する順序を整理します。建設業許可が必要になる工事金額と軽微な工事500万円・1,500万円の境界、消費税、注文者支給材料、分割契約、木造住宅の例外を具体例で解説します。知事許可と大臣許可の違い|営業所で判断する方法現場所在地ではなく、建設業に実質関与する営業所の所在地で判断する方法を解説します。一般建設業と特定建設業の違い元請・下請の立場、下請契約総額5,000万円・8,000万円、材料支給の扱いを整理します。