30秒でわかる結論

事業者は、WBGT28以上または気温31度以上で、連続1時間以上または1日4時間超が見込まれる作業について、熱中症のおそれを報告する体制、重篤化を防ぐ対応手順、その周知を事前に整えます。

01

現場条件から先に確認すること

1

法令上の義務である報告体制・対応手順・関係者周知を先に整備

2

WBGTを把握・評価し、作業環境・作業・健康管理から予防策を選択

3

作業離脱、身体冷却、医療機関への搬送などを現場ごとに具体化

4

元請・関係請負人を含む作業者へ連絡先と手順を周知

02

確認から実行までの順番

  1. 01

    WBGTと作業時間からリスクを確認

  2. 02

    設備・休憩・作業時間・健康状態に応じた予防策を決める

  3. 03

    報告を受ける担当者と連絡方法を決める

  4. 04

    作業離脱・冷却・搬送の手順を作成

  5. 05

    朝礼や掲示で関係者へ周知し、実施記録を残す

03

法定の重篤化防止と予防策を分けて確認

2025年施行の法的義務と、2026年ガイドラインが示すリスク別の予防策を混同せず、両方を現場で実行できる形にします。

法定義務の対象作業
WBGT28度以上または気温31度以上で、連続1時間以上または1日4時間超が見込まれる作業かを確認します。該当する事業者は報告体制・対応手順・関係者周知を整えます。
WBGTの把握と評価
2026年ガイドラインに沿い、WBGTを測定または予測情報で把握し、作業強度、服装、暑熱順化、個人の健康状態を含めてリスクを評価します。
予防策の選択
評価結果に応じ、日射・熱源の遮蔽、通風・冷房設備、休憩場所、作業時間の短縮、水分・塩分、暑熱順化、教育、健康管理などから適切な対策を選びます。ガイドラインの推奨と法定義務を区別して記録します。
報告先(法定義務)
本人が症状を自覚した場合と周囲が異変を見つけた場合の連絡先、代行者、連絡方法を決めます。
初動手順(法定義務)
作業から離す、身体を冷やす、意識状態を確認する、必要に応じ医療機関へ搬送するなどの順序を現場ごとに具体化します。
単独作業
定期連絡や巡視など、本人から報告できない状態でも早期に発見できる方法を用意します。
関係者周知(法定義務)
自社だけでなく関係請負人を含む作業者へ、朝礼、掲示、携帯できる連絡票などで報告先と対応手順を伝えます。
04

迷いやすい場面の考え方

作業中の体調不良を本人が申し出た場合

その場の担当者だけで判断を抱えず、事前に決めた報告先へ連絡し、作業から離す対応と次の判断へつなげます。誰が連絡を受け、どの手順で対応したかを現場内で共有できる状態にします。

複数の協力会社が同じ現場で作業する場合

自社従業員だけに手順を伝えるのではなく、関係請負人を含めて報告先と対応手順を周知します。朝礼や掲示だけで終わらせず、各社の作業員まで伝わっているか確認します。

05

この記事の内容を確認する公式資料

複数現場・協力会社へ周知する会社へ

報告先と対応手順を、現場ごとに更新できる形へ

対策を決めても、当日の担当者、協力会社、単独作業者へ伝わらなければ初動が遅れます。まず安全書類ガイドで、法定・元請指定・推奨の記録を分けて確認し、WBGT、作業時間、連絡先、周知、発生時記録は現場ごとに管理してください。

安全書類と記録の考え方を見る
06

よくある疑問

飲料や休憩場所を用意すれば、熱中症対策は完了ですか?

完了ではありません。2026年ガイドラインに沿ってWBGT等からリスクを評価し、作業環境・作業・健康管理などの予防策を選びます。さらに、法令の対象作業では報告体制、重篤化を防ぐ対応手順、関係者周知が事業者の義務です。

体調不良者が出てから対応手順を決めてもよいですか?

対象となる暑熱作業が見込まれる段階で、報告先、連絡方法、対応の順序を決めて周知します。作業開始前に、当日の作業条件と連絡体制を確認してください。

2026年のガイドラインに書かれた対策は、2025年施行の義務と同じですか?

同じではありません。2025年施行の規則は一定の暑熱作業における報告体制・対応手順・周知を義務付けます。2026年ガイドラインは、WBGT等によるリスク評価と、業種・現場に応じて選ぶことが望ましい具体的な予防策を示します。

07

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